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薬物療法抵抗性乳がんにおける遠隔転移メカニズムの解明と新規分子標的治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K18064
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

西川 さや香  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (80781848)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード乳癌 / SDPR / 乳がん
研究開始時の研究の概要

乳癌患者の約30%は乳癌術後に遠隔転移を来して生命に関わるため、遠隔転移メカニズムの解明とその治療成績の向上が喫緊の課題となっている。最近、乳癌の遠隔転移に深く関与する新規転移抑制遺伝子SDPRが同定された。私たちは今までに、SDPR遺伝子の発現低下が乳癌の予後不良因子であることを見出した。今回、SDPR遺伝子の「癌細胞の血管内外への遊走能を抑制し、癌細胞のアポトーシスを誘導する」作用を持つことに着目し、SDPR遺伝子の発現を回復させれば、乳癌の遠隔転移を抑制できるのではないかと考えた。本研究は、新規の転移抑制遺伝子SDPRを治療標的とした乳癌に対する新規分子標的治療薬の開発を目的とする。

研究成果の概要

乳癌の治療成績向上のためには、乳癌遠隔転移メカニズムを解明し、新規治療薬の開発が必要である。最近、乳癌の遠隔転移にSDPR遺伝子が関与すると報告された。SDPRが乳癌の新たな治療ターゲットとなりうると考え、研究を開始した。
当院で乳癌手術を施行した臨床検体を用い、SDPR低発現の患者が有意に予後不良であることが示された。その後、乳癌サブタイプ別の検討を行ったが、いずれにおいてもSDPR低発現と予後との関連は認めなかった。再検討して研究を重ねたが、残念ながら「SDPR低発現と乳癌予後は有意な相関関係にない」という結論に至った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳癌は一旦遠隔臓器に転移を来すと治癒することはなく、患者は死に至る。乳癌における遠隔転移のメカニズム解明とその治療成績の向上が緊急の課題である。
乳癌の遠隔転移に新規転移抑制遺伝子SDPRが関与することが報告された。SDPR遺伝子が新たな治療ターゲットとなり、新規分子標的治療薬が開発され、乳癌治療成績を向上させることができれば、社会に与える効果は大きいと考えた。近年、癌領域でのSDPRの役割についても徐々に明らかになりつつあり注目されていたが、本研究結果から、SDPR低発現と乳癌予後には有意な相関関係は認めず、新規治療薬の候補にはならないことが示された。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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