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増殖因子受容体経路を標的としたホルモン療法抵抗性乳癌に対する革新的治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K18065
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

久田 知可  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (30781835)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードRIN1 / ER陽性乳癌 / 乳癌 / 分子標的薬
研究開始時の研究の概要

エストロゲン受容体(ER)陽性乳がんのなかには、予後不良なものが存在し、治療成績の向上が喫緊の課題である。乳がんの増殖に RIN1遺伝子の発現低下が関わっていることが報告された。私たちは、RIN1遺伝子の発現低下が、ER陽性乳がんの予後不良因子であることをさらに発見し、その発現低下のメカニズムが、ER陽性乳がんのホルモン療法抵抗性に関与している可能性を見出した。
本研究では、RIN1遺伝子を標的とした新規治療薬の開発をめざす。乳がんの中で最も頻度の高いER陽性乳がんを対象とする点で、社会的貢献度は高いと考える。

研究成果の概要

長期フォローアップを行った乳癌症例を対象としてRIN1遺伝子mRNAの発現と臨床病理学的因子および予後との検討を行った。RIN1の発現低下が全乳癌症例、またER陽性乳癌症例において有意差を持って予後不良であった。またER陰性乳癌や、トリプルネガティブ乳癌では有意差を認めなかった。仮説に転移との関連を立てたが、腋窩リンパ節転移陽性例とRIN1の発現には関連性を認めず、予後(DFS・OS)にも、関連を認めなかった。ホルモン療法の抵抗性に関してはタモキシフェンとアロマターゼ阻害薬に分けて解析したところ、アロマターゼ阻害薬の投与症例において、RIN1の発現低下は生存期間の短縮と関連していた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

RIN1がER陽性乳癌の転移遊走能とホルモン療法抵抗性に影響しているのではないかとの仮説のもと本研究が計画したが、RIN1発現と腋窩リンパ節転移の有無に関連を認めなかった。ホルモン療法の抵抗性の解析では、臨床的に一般的に使用されるアロマターゼ阻害薬投与症例においてRIN1発現と全生存期間に相関を認めたため、その原因について検討する予定である。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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