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ALPPSと脱細胞化技術を組み合わせた新規in situ肝再生法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K18069
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関宮崎大学 (2020-2021)
慶應義塾大学 (2019)

研究代表者

黒田 晃平  宮崎大学, 農学部, 助教 (20825400)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード生体内脱細胞化 / ALPPS / ECM / 脱細胞化 / 生体内 / in situ / 再細胞化 / 肝臓再生
研究開始時の研究の概要

本研究提案では、近年開発された新術式である二期的肝切除術(ALPPS)、臓器から細胞をすべて洗浄・除去し、細胞外マトリックスの骨格のみを残す脱細胞化技術、そして脱胞化された臓器に細胞を充填する再細胞化技術を組み合わせることにより、生体内で自身の臓器の一部を脱細胞化すると共に外部から健康な細胞を大量に移植・生着させ肝臓を再生するといった、これまでにないコンセプトの肝再生医療技術の開発を目指す。本課題では、最も重要な基盤技術となる生体内での部分的な肝脱細胞化法、生体内での部分的な肝再細胞化法の2つの手法の確立を目指す。

研究成果の概要

本研究の目的は、効率的な肝臓再生医療を実現するために、近年開発された新術式である二期的肝切除術(ALPPS)を応用し、体内で肝臓の一部を細胞外骨格の足場構造として利用する新しい手法を開発することである。ブタを用いたALPPSを確立し、左門脈枝を確保し、界面活性剤を灌流し、廃液を左肝静脈から体外へ排出する手法によって細胞洗浄試薬の循環を局所で制御することに成功した。また脱細胞化後に血管系を縫合することにより血液の再循環にも成功しており、生体内でも構造を維持したまま脱細胞化可能であることが証明された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで脱細胞化に関する研究は、生体外で脱細胞化臓器に細胞を生着させ人工臓器を作出するといったコンセプトのものが大半であった。生体外で作製された臓器は移植手術が必要な点や臓器のサイズ等の問題が存在した。一方、自己の臓器を使用する場合には、これらの問題が解決されるだけでなく、免疫拒絶の心配がなく、異種移植のような安全面や倫理的な問題も存在しない。今回確立した生体内脱細胞化手法は、まだまだ不十分な点は多くさらなる検討は必要であるが、生体外で作出する人工臓器が抱える問題を一気に解決しうる、新しい肝再生技術基盤の足がけとなることが想定される。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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