研究課題/領域番号 |
19K18075
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 静岡県立静岡がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
荒木 淳 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (00508088)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 複合組織移植 / 機能再建 / 移植医療 / 異分野共同研究 / 国際共同研究 / 再生医療 / 機能再生 / 免疫 / 社会意識調査 |
研究開始時の研究の概要 |
①これまで軽視されてきたストーマ患者の抱える問題に対し、形成外科、大腸肛門外科、移植外科、獣医師、創傷管理専門の看護師(WOCナース)、解剖学者、神経再生研究者らが異分野共同研究という形で解決法を追求する。 ②自家組織を犠牲にした既存の手術や人工物を用いた方法とはアプローチの異なる、「同種複合組織移植」という新たな手法による機能再建の可能性を検討する。 ③臨床応用を見据えて、ヒトに解剖生理学的に似ており便禁制能をもつ実験動物であるイヌを使用する。 ④医学的問題だけでなく、倫理的問題や社会的問題からもアプローチする。 ⑤国内外の施設と協力し、国際共同研究として進めていく。
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研究成果の概要 |
様々な神経、免疫、腫瘍疾患によりしばしば患者の肛門機能は失われてしまう。この場合、排泄のために腹部に人工肛門「ストーマ」が造設される。腸管を腹壁から引き出し腸管皮膚瘻を人工的に作り、体表面にパウチを貼り、持続的に出てくる便を収容する方法である。これにより確かに多くの患者の命は救われてきた。しかし、ストーマの存在そのものによる新たな苦痛を患者に強いることとなったのもまた事実である。管理の猥雑さに加え、整容面や精神面の問題は重く、深い。これらの問題に対し、我々は国際異分野共同研究という形で解決法を追求している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
形成外科医、大腸外科医、解剖学者、基礎研究者らが共同で、新しい複合祖域移植の開発を行った。特に、ビーグル犬を用いた陰部神経および陰部動静脈を吻合する移植モデルについて結果の解析を行った。そのなかで神経吻合により随意筋だけでなく不随意筋もまた再生することが分かった。これは体性神経のみならず自律神経もまた、吻合することにより機能再生されることを示しており、非常に興味深い結果となったと思われる。 動物実験に成功した成果を、国際誌論文および国内外の学会にて発表し、研究奨励賞をはじめとする高い評価を得た。 患者やご家族を対象としたアンケートやホームページを作成することで社会意識調査の準備を行った。
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