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膵癌間質をターゲットとした新規膵癌治療戦略の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K18076
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

長瀬 勇人  弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (10750862)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード膵癌 / 間質 / ヒアルロン酸 / 化学療法
研究開始時の研究の概要

膵癌組織にはヒアルロン酸に富む多量の間質成分が存在し、治療抵抗性の一因になってい る。本研究では膵癌組織間質中ヒアルロン酸の作用を明らかにし、4-methylumbelliferone(以下、MU)の抗腫瘍効果を解明することを目的とする。また、将来のMUの臨床応用を念頭におき、いまだ報告のない膵癌治療のkey drugであるnab-paclitaxel(以下、nab-PTX)とMUの 併用療法について免疫不全マウスを用いた実験を行い、MUによるヒアルロン酸制御が新規膵癌治療として有用であるかを明らかにする。

研究成果の概要

4-methylumbelliferone(以下MU)は膵癌細胞のヒアルロン酸(以下HA)受容体であるCD44およびRHAMMの発現に影響を及ぼさなかった。MUは細胞周囲のHAを減少させることでHAと受容体の結合による細胞内へのシグナルを抑制し、抗腫瘍効果を発揮する可能性が示唆された。また、健常人よりγδTcellを分離培養し、膵癌細胞への細胞障害活性を検討したところ、MUと併用することで細胞障害が増強された。またヒト膵癌細胞を移植した免疫不全マウスを用いた実験を行い、MUの抗腫瘍効果(腫瘍縮小、生存率向上、腫瘍組織内における抗癌剤濃度上昇、γδTcellの腫瘍内への浸潤促進作用)を確認した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はMUが他の抗癌剤の作用を増強するchemosensitizerとしての有用性を実証するものである。膵癌に対する化学療法のKey DrugであるNab-PaclitaxelとMUを併用することによって治療成績が向上する可能性があり、本研究を継続することにより実証可能である。また、現時点で効果が実証されていない免疫療法においても、MUと併用することで腫瘍学的効果が得られる可能性があると考える。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 膵癌間質中ヒアルロン酸をターゲットとした新規膵癌治療2023

    • 著者名/発表者名
      長瀬勇人
    • 学会等名
      第55回制癌剤適応研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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