研究課題/領域番号 |
19K18102
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
石田 隆 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (90573395)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 潰瘍性大腸炎 / 腸内細菌 / 発癌 / 肥満 / 大腸癌 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、大腸癌の発生には、種々の腸内細菌や代謝産物が関与している可能性が指摘されている。しかし、潰瘍性大腸炎における炎症性発癌機序と非炎症性腸管における発癌機序ついては、これまでに詳細な比較検討はなされていない。異なる大腸癌発癌経路において両者の機序を比較検討することで、炎症性大腸癌といわゆるsporadicな大腸癌の判別が可能になれば、炎症性大腸癌に対して行われている大腸全摘を受ける患者を減らすことが可能となる。これは、医療費の削減にもつながり、将来性のある極めて重要な研究であると考えている。
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研究成果の概要 |
腸内細菌叢と大腸癌発癌の関連が近年着目されているが、特に潰瘍性大腸炎や肥満関連の大腸癌における腸内細菌叢の関連については明らかとなっていない。本研究では、2つのモデルマウス(野生型および肥満・インスリン抵抗性の 2 型糖尿病マウスモデル(KKAy))を用い、異なる条件下((1)抗生物質カクテルモデルにより、両者の腸内細菌叢をリセット(2)両者の環境要因の違いを排除するため、同一ゲージで飼育)における腸内細菌叢と腫瘍発現の違いについて、検討した。結果、KKAyマウスはWTマウスよりも有意に多くの腫瘍が発現したが、本研究では、腫瘍形成に対する腸内細菌叢の関与を証明することはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌発癌に、特定の腸内細菌や代謝産物が関与していることが明らかとなれば、腸内細菌叢を変化させることにより、発癌予防につながることが期待される。 本研究では、腸内細菌叢と腫瘍発現の直接的な関連を示すことはできなかったが、さらに別のモデルマウス(小腸・大腸の多発腫瘍モデルマウスであるAPC min/+マウスなど)を用い、腸内細菌及び代謝産物の解析を進めることを検討している。
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