研究課題/領域番号 |
19K18104
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
宗像 慎也 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50758761)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 潰瘍性大腸炎 / 大腸癌 / 繊維素溶解系 / プラスミン / 大腸がん / 線溶系 / 線維素溶解系 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は近年増加傾向にある大腸癌に対し、高価な分子標的薬が市場に出回っている中で、線維素溶解系に着眼し、安価で安全な治療薬を提供する基礎研究である。これら線維素溶解系の代表であるプラスミンを含めたプロテアーゼ群の活性化が判明し、腫瘍抑制効果があることになれば、機序の解明されたがん予防薬ないし治療薬となりうる可能性がある。
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研究成果の概要 |
潰瘍性大腸炎の癌化モデルマウスDSS/AOMを用いた研究で、繊維素溶解系の阻害薬プラスミン阻害薬によって癌化の抑制につながった。これはMMP familyのectodomain sheddingを通じた活性を抑制するばかりか細胞外マトリックスを分解を抑制することで腫瘍随伴マクロファージの浸潤を抑えていることにもつながった。このマクロファージが産生するEGFもさらにectodomain sheddingを抑えることによって腫瘍の増大を抑えており、様々な側面で腫瘍増殖能を抑制していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在はマウスモデルでの制御であるが、今後、プラスミン阻害剤は安価な薬剤であるため、高騰する抗がん剤に加え、医療費抑制での貢献度も高い。全ては臨床試験の結果によるが、今後繊維素溶解系を用いた臨床試験での上乗せ効果を検証していきたい。
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