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インフラマソーム機構に関連した胃癌における血行性転移制御の解明と新規治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K18127
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

佐川 弘之  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (60645092)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード胃癌 / 転移性肝腫瘍 / 血行性転移 / インフラマソーム / Bex1遺伝子 / 胃肝様腺癌 / AFP産生胃癌 / Bex-1
研究開始時の研究の概要

血行性転移をきたした胃癌の予後は極めて不良となる.そのため血行性転移機序の絶対的解明が強く望まれる.炎症は,がんの微小環境やシグナル伝達の過程を通じて悪性腫瘍の発生と進展に影響を与える.炎症反応惹起に重要な役割を果たすものにインフラマソームがある.我々は,炎症を基盤に 発症する非アルコール性脂肪肝炎の発癌に関わり得る遺伝子としBex1を同定し,肝腫瘍の増殖に強く関与することを示した.胃癌の血行性転移には,インフラマソームが関与する可能性が十分考えられるもののその機序は明らかになっていない.本研究では,胃癌の血行性転移に関与する新たな分子機構を解明し,新規の治療法開発を目的とする.

研究成果の概要

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の発癌にインフラマソームの関与を示し,NASH発癌関連遺伝子としてbrain expressed, X-linked 1 (Bex1) を同定した.肝細胞癌に対するIn situ hybridization,ラット正常肝細胞株へのBex1導入, ラット肝癌細胞株での発現抑制にてBex-1の肝腫瘍増殖関与を示した.胃肝様腺癌・AFP産生胃癌が血行性転移メカニズム解明に有用と判断し,胃癌1,100症例から肝転移性胃癌,胃肝様腺癌,AFP産生腫瘍を選定し,AFPおよびBex1の免疫組織染色,Microarray analysis施行も関連遺伝子の同定に至らなかった.

研究成果の学術的意義や社会的意義

胃癌の再発形式には,腹膜播種,リンパ節転移,血行性転移が挙げられ,再発機構によって治療法を選択できる状況が望ましいものの,分子標的薬を含め再発症例という枠組みでの治療法しか現状存在しない.治療法の細分化が必要となる発案契機になった可能性がある.血行性転移のメカニズムを解明する上で,胃肝様腺癌は,胃の組織でありながら肝細胞癌に類似した腫瘍細胞を発生し,早期から高頻度に転移性肝腫瘍をきたす双方の観点から、AFP産生胃癌とともに腫瘍性増殖能ならびに血行性転移メカニズム解明に注目すべき病態である可能性を示した.

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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