研究課題/領域番号 |
19K18133
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
青木 悠人 日本医科大学, 医学部, 助教 (40763256)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | TERT / テロメア / テロメレース / 大腸癌肝転移 / PCR法 / テロメア長 / TERT活性 / テロメラーゼ / リキッドバイオプシー |
研究開始時の研究の概要 |
大腸癌肝転移の外科切除症例において、単発の小さな肝転移でも、早期に再発し不幸な転機をとる患者がいる一方で、多数の転移を認めても、手術で肝転移を取り除くことで、大腸癌が治癒する患者が存在する。しかし、術前より予後を予測することは困難である。肝転移切除術後の予後を予測するために、癌細胞のテロメア長やテロメレース活性が利用できないかを検討し、さらにliquid biopsyへの応用に挑戦する。
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研究実績の概要 |
大腸癌肝転移の外科切除症例において、単発の小さな肝転移でも、早期に再発し不幸な転機をとる患者がいる一方で、多数の転移を認めても、手術で肝転移を取り除くことで、大腸癌が治癒する患者が存在する。しかし、術前より予後を予測することは困難である。本研究は肝転移切除術後の予後を予測するために、癌細胞のテロメア長やテロメレース活性が利用できないかを検討し、さらにliquid biopsyへの応用に挑戦するものである。 実施初年度は大腸がん肝転移症切除例の切除標本検体・採血サンプルを収集を開始した。切除標本を用いたものとしては、予備実験として既存の切除標本サンプルからPCR法にてテロメア長およびTERT活性を測定する予備実験を行い、測定方法をほを確立した。移動やコロナ禍により遅れは出てたものの、順調に切除標本を集積でき、また随時RNAの抽出作業を行い、PCR法による測定行ない、結果を得ている。引き続き残りのPCR解析を終え、切除標本での結果を本年度中にまとめ報告したい。 また、liquid biopsyでのテロメア長ならびにTERT活性に関しては、採血中より分離した血中遊離癌細胞に白血球がコンタミネーションしてしまうことが問題なるため、その精度を高める方法を引き続き模索中である。抽出効率を向上させる必要があるが、single cellでの測定の可能性なども含め模索している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年4月に学内で異動があり、都内から千葉県の分院に異動となった。異動先で再度倫理委員会承認やサンプルの保管場所の確保後にサンプル(切除標本)の集積を開始したため、サンプルの集積に半年ほど遅れが出た。 また、新型コロナ蔓延により、都内にある協力研究機関との行き来ができない時期が長期に渡った。 現在はサンプル集積もすすみ、また協力機関との往来も行える様になり、順調に解析作業を進めている。現在、少し残しているPCR作業を進めつつ結果のまとめ作業を行なっている。
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今後の研究の推進方策 |
切除標本を用いた検討に関しては、順調にPCR作業を行えている。結果をまとめ、追加の検討を行った上で、今年度報告できる様にまとめたいと考えている。 また、採血を用いたliquid biopsyによる測定は、引き続きコンタミネーションの影響を排除する方法を模索し、測定方法を確立し次第解析を行いたい。
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