研究課題/領域番号 |
19K18138
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊関 雅裕 東北大学, 大学病院, 助教 (80793877)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
|
キーワード | 肝再生 / Muse細胞 / 末梢血 / 肝切除 / 再生医学 |
研究開始時の研究の概要 |
計画している研究項目は①肝切除患者の周術期の末梢血液中Muse細胞数の評価、単離したMuse細胞の質的評価、②患者を疾患・背景肝・術式で群別化し、それぞれの群ごとの肝切除周術期のMuse細胞の血中動態の把握、である。
|
研究成果の概要 |
健常者の末梢血を採取し、SSEA3抗体を用いてFACSを行うために、FACSの条件検討を繰り返し行ったが、適切な条件が定まっておらずヒ トMuse細胞の単離が困難であった。抗体の濃度、抗体の変更などの条件検討やバッファーの条件検討を行ったが、0.5%以下のごく僅かなSSEA3陽性細胞の単離にとどまり、単離した細胞 の機能解析は実施することができなかった。従って実際の肝切除後患者での解析も行うことができなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体内に内在するMuse細胞が、心筋梗塞などで炎症・壊死が起こった部分に遊走し組織修復に関わっていることが報告されている。同様の遊走の機序が肝切除周術期に起こっているという仮説は妥当であると考えられるが、今回の研究では条件検討に難渋し解析に繋げることができなかった。我々はFACSでの評価を試みたが、他の実験方法を用いた解析を試みる必要があると考えられる。適切な解析方法が確立でき、肝切除周術期のMuse細胞の血中動態が把握できた場合は、Muse細胞移植の適応の判断に活用でき、その意義は大きいと考えている。
|