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静脈グラフト内膜肥厚における外膜細胞の保護的役割とエクソソームの関与

研究課題

研究課題/領域番号 19K18168
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関旭川医科大学

研究代表者

竜川 貴光  旭川医科大学, 大学病院, 助教 (80837914)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード末梢動脈疾患 / 細胞外小胞 / 自家静脈グラフト狭窄 / エクソソーム / 血管内膜中膜肥厚 / 血管内膜肥厚
研究開始時の研究の概要

末梢動脈疾患による重症下肢虚血に対しての自家静脈を用いた下肢バイパス術は非常に有効な治療法であるが、グラフト狭窄/閉塞が大きな課題となっている。静脈グラフト不全への予防は未だ解決されず、我々はグラフト不全に対して、血管外膜に着目した研究を行う。グラフト狭窄の原因となる血管内膜中膜の肥厚を抑制させる作用を持つ外膜線維芽細胞癌と、癌治療で注目を浴びているエクソソーム(細胞外小胞)との関係性を実際の患者から得たサンプルを用いて検証する。

研究成果の概要

末梢動脈疾患に対する自家静脈を用いた動脈バイパス術の問題である内膜中膜平滑筋細胞増殖による術後グラフト狭窄のメカニズム解明を目的に、外膜由来線維芽細胞(Fibs)-内膜中膜由来平滑筋細胞(SMCs)間で細胞外小胞(エクソソーム)を介した増殖制御機構の存在について検証した。
ヒト大伏在静脈由来のFibs及びSMCsの培養上清からエクソソームを抽出した。Fibs由来エクソソームがSMCsの増殖能に影響を与えることを確認した。エクソソーム内のマイクロRNA(miRNA)を次世代シークエンスにて解析した結果、Fibs由来エクソソームで特異的に発現上昇を認めたmiRNAを45種類同定した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究の結果、エクソソームを介して平滑筋細胞の増殖を制御可能になった場合、末梢動脈バイパス術後の内膜中膜壁肥厚によるグラフト狭窄・閉塞という重大な合併症の頻度を減少させることが期待でき、治療予後、再治療介入率、患者のQOL、ひいては医療コストの改善につながると考えている。
現段階では、まだ細胞レベルでの結果段階ではあるが、候補遺伝子の同定、動物実験を経て、最終的には臨床へと、translatoinal researchとして進めるべき研究であると考えている。エクソソームの投与経路としては、血管内投与、薬剤コーティングバルーンによる局所塗布など検討されるが、検討が必要と考えている。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 大伏在静脈壁構成細胞内のコミュニケーションにおけるエクソソームの関与2022

    • 著者名/発表者名
      菊地信介、竜川貴光、髙橋一輝、大平成真、栗山直也、吉田有里、内田大貴、吉岡祐亮、落谷孝広、東信良
    • 学会等名
      第9回日本細胞外小胞学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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