研究課題/領域番号 |
19K18169
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
中西 仙太郎 旭川医科大学, 医学部, 助教 (90596298)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | ステントグラフト / Polycaprolacton / 人工血管 / 3Dプリンター / Polycaprolactone / 3Dプリンター / 脱細胞化 / ウシ心膜 / 生体吸収性ステントグラフト |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、材質自体の変更における有用性を検討する点が特徴である。摘出した血管を組織学的に解析した結果からは、人工血管の移植時には自己組織への炎症細胞や繊維芽細胞の浸潤のみに留まり、生体性材へは組織に元々存在していた細胞の浸潤が見込まれ、自己組織への細胞浸潤・内膜肥厚の抑制が予想される。この結果感染性動脈瘤など人工物の体内留置が憚られる症例に対する治療使用が可能になることや、豚の成長に合わせて生体材料がきちんと適合して拡張・成長していることが予想され、それにより成長著しい若年者に対しての適応拡大を考慮することができ、今後脱細胞化ウシ心膜への薬剤の塗布での治療成績向上の可能性も期待できる。
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研究成果の概要 |
予定していたブタなどの大動物を用いた動物実験はコロナ禍のため大動物用の動物実験施設が使用不能であったため施行できなかったが、代替としてラットにおける生体吸収性素材(ポリカプロラクタン)を用いた人工血管植え込み実験を多数施行した。良好な中期開存性を確認したが、8か月経過してもポリカプロラクタンは完全には吸収されておらず、本研究の主題である生体吸収性素材を用いたステントグラフト開発のためにはマテリアルのさらなる改良が必要であることが示唆された。一方、生体吸収性ステントについてはマグネシウム骨格も用いた実験を行っており、現在も継続中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以下の3編の論文を発表し,生体吸収性素材を用いた血管再生の分野の研究発展に貢献した。Leal BBJ,et al. Front Cardiovasc Med. 2022, Wakabayashi N, et al. Front Cardiovasc Med. 2022, Kikuchi Y,et al. Biomater Sci. 2022
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