研究課題/領域番号 |
19K18188
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
中井 洋佑 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (90773979)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 水素ガス / 選択的脳灌流 / 脳保護 |
研究開始時の研究の概要 |
人工心肺装置を使用する体外循環を用いた大動脈手術における適切な脳保護法の確立は喫緊の課題である。これまでに選択的脳灌流モデルラットの作成に成功し、脳保護法の一つである選択的脳灌流体外循環において術後脳機能障害が惹起されることを見出したが、水素ガスのもつ、酸化ストレス、炎症、細胞死、代謝に対する多面的、効果的な作用に着目し、術後脳機能障害の予防に繋げられると考えた。本研究は選択的脳灌流体外循環下における水素ガスの脳保護効果を立証し、術後脳機能障害の新たな予防法を確立することである。 1)選択的脳灌流による脳障害の解析及び水素ガスの脳保護効果の検討 2)低体温による脳保護効果及び水素ガス併用効果の検討
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研究成果の概要 |
選択的脳灌流モデルラットの作成に成功した。選択的脳灌流モデルラットを作成する上においては、椎骨動脈焼却処置ラットを作成、有意差を持って椎骨動脈を焼却離断した場合に総頸動脈圧が低下することを見出した。このラットに擬似的な体外循環を確立することで、選択的脳灌流モデルラットとした。水素ガス吸入装置の設備面の問題から水素ガスの効果を検証する実験を行うことが困難であったため、今後も継続した検証が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、選択的脳灌流モデルラットの作成に成功し、選択的脳灌流体外循環を行うことで、脳の早期障害を検出し、術後脳機能障害が惹起されることを見出した。これに水素ガスの有する、酸化ストレス、炎症、細胞死、代謝に対して多面的、効果的な作用を応用することで、 選択的脳灌流体外循環によって惹起される、術後せん妄、短期記憶障害、高次脳機能障害を抑制することが予想される。その結果、これまでに確立されてきた至適脳灌流法や低体温法に加えて、新たな視点からの術後QOLの向上、生命予後改善へと繋がる革新的な治療法になりうる。
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