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分子状水素水を用いた間質性肺炎に対する新たな治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K18208
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

尾関 直樹  名古屋大学, 医学系研究科, 客員研究者 (70646512)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード間質性肺炎 / 水素水 / 分子状水素
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、「分子状水素水を用いた間質性肺炎(IP)に対する新たな治療法の開発」である。本研究ではマウスによる肺線維症モデルおよびIPの一因であるARDSモデルを用いて、分子状水素水のIPに対する治療効果とそのメカニズムを系統的に分析する。分子状水素の活性酸素(ROS)に対する防御機能や、Nrf2を介したヘムオキシダーゼ(HO)-1、制御性T細胞(Treg)の誘導機能により、IPやARDSが制御されることが期待される。

研究実績の概要

分子状水素水の間質性肺炎(IP)に対する効果およびそのメカニズムを検討し、将来の臨床試験への道標とすることが主な目標である。肺はその構造と機能により、活性酸素(ROS)による酸化的障害を受けやすい。これを防ぐためには抗酸化物質による酸化-抗酸化(レドックス)制御が重要である。IPでは、上皮細胞損傷の一因として、マクロファージ、好中球、線維芽細胞由来のROSが増加し、同時に抗酸化物質が低下していると指摘されている。転写因子Nrf2は、多様な環境因子が引き起こす酸化ストレスに対する防御機構の一つである。Nrf2が誘発する酸化ストレス防御遺伝子群の中で、ヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)の役割が特に重要であるとされている。我々は、ブレオマイシンによる肺障害モデルマウスを用いて、分子状水素水の投与を実施し、肺組織やBALの結果の解析を進めている。また、ヒト肺組織を用いた検証も進めている。特に、肺におけるHO-1の発現は、急性肺障害(ALI)および急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対する保護効果があると示されている。HO-1の発現は、これらのモデルにおいて、炎症、酸化ストレス、細胞死を軽減する効果があるとされている。ヒト肺組織におけるHO-1の発現は、さまざまなタイプの肺損傷や炎症に対する防護作用と関連していると考えられる。また、手術時の酸素投与量と術後肺障害の検討を通じて、ROSの臨床的な発現を検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19感染症感染拡大による研究の制限もあり、進歩状況としては当初予定よりやや遅れている。

今後の研究の推進方策

ブレオマイシンを用いたマウスモデルにおいて、分子状水素水の病理組織学的ならびに分子生物学的な効果をさらに検証していく。ヒト肺組織を用いて、HO-1の 働きを臨床病理学的に検証していく。さらに、手術時の酸素投与量と術後肺障害の検討を通じて、ROSの臨床的な発現を検討している。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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