研究課題/領域番号 |
19K18209
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中村 彰太 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20612849)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 呼吸器外科 / 内視鏡外科 / ロボット外科 / 胸腔鏡 / 手術ナビゲーション / 低侵襲手術 / 肺癌 / 仮想胸腔鏡画像 / 手術 / ロボット支援下手術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は「仮想胸腔鏡のみによる呼吸器外科手術」の実現である。このシステムでは、従来手術のような肉眼や胸腔鏡で胸腔内を観察してきた狭い視野(実像)は不要で、観察したい時にあらゆる角度と距離から胸腔内を仮想的に観察できる「仮想胸腔鏡画像のみによる呼吸器外科手術」を可能とする。本システムの開発により操作周囲の危険な解剖学的構造物を把握でき、かつ胸腔鏡という異物の体内への挿入がなくなり、患者の安全はより守られる。現在運用されているロボット支援下手術との親和性も高いと考えられ、開発した技術をロボット支援下手術に応用し臨床展開する。
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研究成果の概要 |
当該研究の最終目標は「仮想胸腔鏡のみによる呼吸器外科手術」の実現で、これを達成するための3つの基礎研究を施行した。仮想と実像を位置一致させる研究、仮想画像上の位置と実物大3D臓器モデル上の位置を比較する研究、体腔内全体を見渡せる技術開発を行った。位置同定と一致、タイムラグなど手術操作すべてを仮想画像で行うにはボトルネックが複数存在し、その解決のための基礎実験が生じ、これに時間を費やした。結果的に、仮想画像での模擬手術と臨床展開は研究期間内には達成できず、今後の継続課題となった。仮想画像と実像の位置一致と画像合成で「仮想胸腔鏡のみによる呼吸器外科手術」のためのナビゲーションシステム構築を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本基礎研究成果の統合により得られる仮想胸腔鏡での手術ナビゲーションシステムは、未だ実現されておらず、手術の低侵襲化のみならず、体内の観察を仮想画像のみで行うことが期待できる。この手術の臨床応用と評価による技術開発・発展へのフィードバックを通じて、社会的には技術開発の発展と呼吸器外科手術の安全性と治療成績向上が計れ、総じて国民生活の向上に寄与でき、これら仮想胸腔鏡のみによる手術のための必須の技術開発がなされた。
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