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ラット胎仔肺細胞より作成したオルガノイドの経気道投与による肺再生の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 19K18219
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

松本 大資  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任助教 (10761893)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード再生 / 幹細胞 / 肺 / オルガノイド / 気道投与
研究開始時の研究の概要

これまでラット胎仔肺組織移植モデルを用いて肺の再生にアプローチしてきた。その一連の実験の中で、胎仔肺細胞を用いた肺オルガノイド(幹細胞を培養することで作成したミニ臓器)の作成に取り組んでおり、これを肺再生の細胞ソースとして用いることを考えた。本研究ではまず、ラット胎仔肺細胞から作成したオルガノイドを正常ラット肺に気道内投与し、生着・分化して成熟肺を構築することを確認する。さらに、肺障害モデルに対してオルガノイドを気道内投与し、急性・慢性肺障害の修復に寄与し、機能を有するようになるかどうかについて検討する。これにより、肺再生の新たな知見を得ることを目的とする。

研究成果の概要

胎齢17日のGFP胎仔肺組織を採取し、肺オルガノイドの作成を行った。培養開始6日目のオルガノイドをドナーとして、雌性LEWラットをレシピエントとして用いた。全身麻酔下に気管挿管して、胎仔肺オルガノイドを含むDMEM液0.4mlを気管内投与した。投与後3日・1・2・4・8週に犠牲死させ、両肺を摘出し評価した。GFP(+)ドナー由来組織を観察して生着を確認し、蛍光免疫染色でPodoplaninやSurfactant protein Cなどの発現を確認した。さらにブレオマイシン肺線維症モデルにも同様に移植した。投与後4週で評価したところ、正常肺への投与と同様にGFP(+)の肺胞構造を確認した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

胎仔肺組織によりオルガノイドが形成でき、肺に生着することが確認できたため、今後の再生医療において重要な細胞ソースの一つとなる可能性が示された。また、気管内投与による移植にも成功し、ラット以外に対しても低侵襲で効率の良い移植方法として実現性が高いものと考えられ、将来的に選択肢の一つになりうると思われる。新たな肺再生医療の基礎的知見が得られ、今後の研究につながる成果であったと考える。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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