研究課題/領域番号 |
19K18222
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
武藤 哲史 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (90722570)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | がん免疫 / 免疫療法 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 薬剤耐性 / 免疫逃避 / βカテニン / 非小細胞肺癌 / cancer immunotherapy / tumour immune evasion / beta-catenin / 腫瘍浸潤リンパ球 / 肺癌 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬の登場により,肺癌の治療は大きく変化した.しかし,長期的な治療効果が得られる患者さんは限られている.そこで,免疫チェックポイントの他に癌が免疫を逃れるメカニズムに注目した.これには複数のメカニズムがあるが,その中で非小細胞肺癌における免疫チェックポイント阻害薬の治療効果に特に強く関係するものを明らかにする.これにより,免疫チェックポイント阻害薬の耐性メカニズム解明と,それを標的とした新規治療戦略の開発につなげる.
|
研究成果の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬の耐性メカニズム候補として考えられていた、免疫チェックポイント以外の免疫逃避メカニズムについて、非小細胞肺癌を対象に検討を行なった。その結果非小細胞肺癌ではWnt/β-catenin経路の活性化が比較的高頻度に生じていた。非小細胞肺癌においてWnt/β-catenin経路の活性化が免疫逃避を生じるメカニズムについて、抗原提示細胞に注目して解析を行い報告した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非小細胞肺癌における免疫チェックポイント阻害薬の耐性メカニズムとして、Wnt/β-catenin経路の活性化が重要であることを明らかにした。今後Wnt/β-catenin経路を阻害する薬剤を併用するなど、今回明らかとなった耐性メカニズムを解除することで、免疫チェックポイント阻害薬の治療効果を高めることが期待される。これにより新たな治療法の開発に発展する可能性が示唆される。
|