研究課題/領域番号 |
19K18239
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
松田 敬一郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 専任助教 (10816961)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 局所麻酔薬作用延長効果 / デキサメタゾン添加 / 神経ブロック / 一酸化窒素合成酵素 / 長時間作用型ステロイド添加 / 神経成長因子 / ステロイド添加 |
研究開始時の研究の概要 |
神経ブロックを行う際に、長時間作用型ステロイドであるデキサメタゾンを局所麻酔薬に添加すると局所麻酔薬の作用時間が延長することが知られている。しかし、ステロイドの鎮痛作用と局所麻酔薬の神経遮断効果との関連性は解明されておらず、局所麻酔薬の作用延長効果についてのメカニズムは未だに明らかになっていない。 本研究ではマウス術後痛モデルを用いて、坐骨神経ブロックに対する長時間作用型ステロイド添加による局所麻酔薬作用延長効果を、炎症性疼痛のメカニズムの一つである神経成長因子産生及びNGF-TrkAシグナリング抑制の観点から、行動学的および組織学的・生化学的に検討することを目的とする。
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研究成果の概要 |
神経ブロックを行う際に、長時間作用型ステロイドであるデキサメタゾンを局所麻酔薬に添加すると局所麻酔薬の作用時間が延長することが知られているが、そのメカニズムは未だに明らかになっていない。本研究ではマウス術後痛モデルを用いて、坐骨神経ブロックに対する長時間作用型ステロイド添加による局所麻酔薬作用延長効果を、行動学的および組織学的に検討した。神経ブロック後のマウスの後根神経節に対して免疫染色による組織学的な検討を行った結果、神経ブロック後早期の段階では、長時間作用型ステロイド添加群において神経型の一酸化窒素合成酵素の減少が見られ、延長効果の機序への関与が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経ブロックを行う際に、長時間作用型ステロイドであるデキサメタゾンを局所麻酔薬に添加すると局所麻酔薬の作用時間が延長することが知られているが、そのメカニズムは未だに明らかになっていない。しかし、本手法は臨床の現場では頻繁に行われる方法であり、今回の研究結果を基に詳細な作用機序が解明されれば、より根拠を持って臨床で活用できると考える。
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