• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

術前のストレスは術後SIRSの危険因子となる

研究課題

研究課題/領域番号 19K18243
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

辰巳 健一郎  京都大学, 医学研究科, 助教 (20828751)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード神経炎症 / ミクログリア / 敗血症 / 集中治療後症候群 / ストレス / 手術 / 免疫反応 / SIRS
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、術前のストレスが手術後の炎症反応に及ぼす影響について検討し、ストレスが術後合併症の危険因子となりうるかどうかを明らかにすることである。また、術前の薬剤や環境整備などの介入によって、これらの影響を緩和することができるかどうかもあわせて検討する。これまで、ストレス単独、手術単独で術後の免疫応答を検討した研究はいくつもあるが、両者が複合したときにどのような影響をもたらすかについては未知の点が多く、本研究はその点を明らかにすることを主眼としている。

研究成果の概要

不眠ストレスをあらかじめ負荷された場合、敗血症となると、中枢神経系においては、炎症性サイトカイン誘導が増大し、神経炎症が悪化することがマウスモデルによって認められた。一方用意していた手術モデルにおいてはその傾向は明らかではなかった。ストレスによって脳内にミクログリアがあらかじめ準備状態(プライミング)となっており、これら引き続く敗血症炎症刺激によて速やかに炎症反応を惹起するものと考えられた。行動学的解析によって、これらの神経炎症によって、敗血症後のうつ様行動の増加が証明された。一方、肺や腎臓といった他臓器においては、このようなストレスによる炎症増強は認められなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、敗血症などの重症疾患の救命率は劇的に改善しているものの、一方社会復帰については十分達成できているとは言えない。その大きな原因のひとつとして、敗血症治療後のうつ様症状が、「集中治療後症候群」として現在注目されているが、その原因については明らかではない。本研究においては、敗血症などの炎症刺激の前にストレス負荷を行うことで、神経炎症が増悪し、うつ様行動の悪化を引き起こしうることがマウスモデルによって示された。この知見は、集中治療後症候群のメカニズムの一端を明らかにしたものであると考えられる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi