研究課題/領域番号 |
19K18247
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
立花 俊祐 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30737309)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 腸内フローラ / 術後認知機能障害 / dysbiosis / 麻酔侵襲 / 脳内炎症 / セボフルラン / 手術侵襲 / トランスクリプトーム解析 / 腸脳相関 / 神経炎症 / 術後認知機能低下 / 周術期の腸脳相関 |
研究開始時の研究の概要 |
術後認知機能障害を予防するために、腸内フローラの環境変容に注目した予防戦略の確立を目標とする。1.麻酔下に手術侵襲を与えたマウスにおける、腸内フローラ多様性の変容を確認、2.同マウスの血漿・脳組織におけるサイトカインやmRNA変化の解析、3.パスウェイ解析などを駆使した腸内フローラ変動と脳内炎症との関連性の証明、 4.アンタゴニスト投与で、実際の認知機能への影響を確認 を主軸とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、周術期の腸内フローラを介した認知機能への影響とその機序解明を最大の目的とした。周術期を想定するマウス群を用いて、腸内フローラ多様性の変動を解析した。同様のマウス群を用いて、麻酔下に海馬組織の切除を行い血漿サイトカイン濃度を測定し、同時にRNAを抽出した。RNAはcDNAに変換したのち、先行研究でトランスクリプトーム解析にて選定された候補遺伝子を参考にして、qRT-PCRを施行し個別に発現解析した。 高齢のマウスに対する手術麻酔侵襲は、脳内におけるRNA発現変化に影響する可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの高齢者が手術麻酔を受ける現代において、周術期の認知機能低下、行動異常などを発症する原因を同定する可能性がある。また、これらの脳内での微細な変化は、事前にこれら現象発症を予測するためのマーカーともなりうるだろう。
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