研究課題/領域番号 |
19K18248
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
野地 善恵 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (90769572)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 局所麻酔薬 / 局所麻酔薬中毒 |
研究開始時の研究の概要 |
麻酔科領域を中心に神経ブロックを行う機会が増加している。迅速な効果発現と効果持続時間の長さが求められるため、短時間作用型と長時間作用型の局所麻酔薬を併用する場合がある。異なる局所麻酔薬の併用投与によって中毒閾値が変化するか否かが明らかにされていないため、併用投与の極量は明らかではない。 本研究では動物実験で、2種類の局所麻酔薬を同時投与した場合、中毒閾値の変化を持続静注による痙攣誘発量を求めることによって検討する。 脳内マイクロダイアリーシス法で、局所麻酔薬の脳内濃度を測定することによって、同時投与する2種類の局所麻酔薬の痙攣誘発量の相互関係が薬力学的ならびに薬物動態学的に説明できるかを検討する。
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研究成果の概要 |
ラットにおいて短時間作用型と長時間作用型の局所麻酔薬を同時投与した際の中毒閾値について、どのような相互作用を及ぼすかの検討を行った。今回の検討の結果、短時間作用型の局所麻酔薬であるリドカインとメピバカイン、長時間作用型の局所麻酔薬であるロピバカインとレボブピバカインをそれぞれ組み合わせると中毒閾値に対して相加作用を及ぼすことが示唆された。 ラットにおける研究のため、実臨床においても当てはまるかは不明だが、血中や脳内濃度の測定を今後行っていけばより相互作用についての知見が深まると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
局所麻酔薬の相互作用については相加作用を及ぼすという研究が散見されていたが、現在使用されている局所麻酔薬の組み合わせでの検討はされていなかった。今回の我々の検討では過去の研究を支持する相加作用という結果になった。 局所麻酔薬が中毒閾値に対して相加作用になるのであれば、実臨床の場においては総量に注意する必要が出てくる。動物実験の結果ではあったが、臨床応用できるようにされなる検討を進めていく。
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