研究課題/領域番号 |
19K18249
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
仙頭 佳起 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (80527416)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | PACU / postanesthesia care unit / 術後回復室 / リカバリー / 日本PACU研究会 / PACU開設の有用性検証 / J-PACU / 前後比較試験 / 全国調査 / PACU開設 / 有用性検証 / PACU追跡調査 / 術後の有害事象 / 小児病院PACU / 麻酔後ケアユニット / 術後管理 / データベース |
研究開始時の研究の概要 |
周術期の効率化を推進しながらも安全性を向上させて有害事象を回避することは,現代の術後管理の重要課題である。日本で十分に普及していないPACU(postanesthesia care unit: 麻酔後ケアユニット)で術後患者の全身状態を安定させることが,術後の重篤な有害事象を減らす可能性がある。本研究では,オンライン登録のデータベースを構築し,最近10年以内および本研究期間中にPACUを新規開設した(する)施設のPACU開設前後のデータを統合する。術後の重篤な有害事象がPACU開設によって変化するのかを解析することで,術後管理の安全性を向上させる対策としてPACUは有用なのか否かを検証する。
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研究成果の概要 |
「術後24時間以内の重篤な有害事象の発生状況の把握と解析」に関する調査を行った。対象は全国の小児総合医療施設18施設とした。PACUを有する施設数は42%から61%に増え,運営をやめた施設はなかった。PACUの必要性の理由として,呼吸,意識,痛みの評価,手術室稼働率が順に多かった。 「術後の重篤な有害事象を減少させるための対策としてのPACU開設の有用性検証」に関しては,プラットフォームとして日本PACU研究会を設立した。予備調査を群馬県を対象に行った。PACUは、手術件数や手術室数などの規模が大きい病院で設置されていることが明らかになった(手術室数≧8室の100%がPACUを運営)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでは正確に把握されていなかった日本の術後管理体制の現状と問題点を全国規模で経時的に調査し,その結果を報告したことによって,改善策を議論・検証する土台を形成することができた。 本研究のプラットフォームとして設立された日本PACU研究会では,ホームページを作成し,これによって広く社会・国民に向けて,術後患者の安全性と満足度と効率化を向上させうるPACUについての情報を提供し,その理解を深めることに貢献している。
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