研究課題/領域番号 |
19K18250
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
山北 俊介 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10836092)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | GRK2 / GPCR / IGF1 / 術後痛 / 痛覚過敏 |
研究開始時の研究の概要 |
Gタンパク共役型受容体キナーゼ2(GRK2)は、Gタンパク共役型受容体(GPCR)をリン酸化して、受容体の脱感受性を起こす。後根神経節(DRG)のGRK2は抗侵害受容作用を持ち、慢性痛とGRK2発現低下の関連が指摘されているが、術後痛におけるGRK2の役割については知られていない。 本研究では、GRK2が術後痛を制御するという仮説のもと、GRK2の発現増加が術後急性痛の消退を促進するという可能性を検証し、そのメカニズムを解明する。研究成果をもとに、GRK2標的薬が術後痛からの回復を促進させる可能性を提案する。
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研究成果の概要 |
G蛋白質共役受容体(GPCR)キナーゼ2(GRK2) の発現調節は、GPCRおよび非GPCRシグナリングを介した過剰刺激からの保護により細胞機能を回復する。一次求心性ニューロンにおいて、GRK2は侵害受容性疼痛を負に調節する。本研究では、一次求心性ニューロンにおけるGRK2発現が組織損傷後の急性痛消退に寄与するという仮説を検証した。 IGF1によって駆動されるGRK2発現の誘導が強力な鎮痛効果を有し、組織損傷後の痛覚過敏の消退をもたらすことを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IGF1‐ GRK2シグナル伝達の調節不全は、急性痛消退不全、即ち手術後の慢性痛発生に潜在的につながる可能性がある。 GRK2標的薬が術後痛からの回復を促進させる可能性を提案した。
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