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非拘束、非接触ベッドセンサー生体情報モニターの小児術後管理における有用性検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K18262
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

波照間 友基  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30832886)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード呼吸監視 / 非接触 / 非拘束 / 高性能ロードセルセンサー / 周術期 / 小児 / 呼吸回数 / 呼吸パターン / 呼吸リズム / ロードセルセンサー / COVID-19の影響による遅延 / 呼吸監視モニター / ベッドセンサー / 研究者の癌の治療による遅延 / 大人用から小児用への転換に伴う感度の調整 / 生体情報モニター
研究開始時の研究の概要

小児の手術療法では、術後の重篤な呼吸合併症や死亡も報告されているが、麻薬や全身麻酔薬による呼吸抑制を正確に把握できる患者監視モニターは現存せず、小児周術期管理の臨床的課題となっている。
我々はミネベア社との共同研究により、ベッド脚下4点に設置した高性能ロードセル(ひずみ計)を用いて、被験者の呼吸・睡眠・活動・体位を測定し、医療者に提供するシステムを開発している。
本研究では、開発中のベッドセンサーの臨床使用における信頼性を確立させると同時に、患者の生命反応確認のために有用な、可視化できる生体情報パラメータを抽出する。さらに、術後呼吸合併症の原因究明への有用性も検討する。

研究成果の概要

小児を対象とした高性能ロードセルセンサーを使った非接触、非拘束の生体情報モニターの開発を目指して始めた本研究は、コロナ禍による大幅な遅延を経て、最終的に20症例を対象に一部研究を完遂することができました。結果、手術後や夜間に高い測定精度を達成し、特に監視の目が届きにくい夜間では7割以上の時間で測定が可能でした。年齢に伴う呼吸数の減少や手術後の無呼吸頻度上昇などの観測結果は既存の報告と矛盾せず、また麻薬使用による呼吸抑制パターンも確認できました。全ての目標は達成できませんでしたが、本センサーが臨床で実用可能であることを証明し、小児の呼吸数やパターンの新たな監視手法の基盤を築くことができました。

研究成果の学術的意義や社会的意義

非拘束、非接触で呼吸回数や呼吸パターンを測定可能な方法は本装置を除き存在しません。本装置により、これまで困難だった手術直後や夜間の連続的な呼吸測定が可能となり、患者の安全性が向上することが見込まれます。また本装置は患者へのストレスなく長時間のデータ収集を可能とするため、周術期に限らず新たな知見を発見する基盤となります。大規模な呼吸監視システムが構築できれば、万が一、多数の小児が呼吸監視を必要とする緊急事態が発生した場合でも、重篤な状態の患者を早期に発見する支援となるでしょう。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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