研究課題/領域番号 |
19K18263
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
村松 隆宏 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (80807446)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 筋弛緩管理 / 残存筋弛緩 / 再クラーレ化 / 筋弛緩 / 筋弛緩薬 / 筋弛緩拮抗薬 / 再筋弛緩 / 肥満 / 筋弛緩モニタリング / 血中濃度 / 肥満患者 / 筋弛緩モニター |
研究開始時の研究の概要 |
筋弛緩拮抗薬スガマデクス使用後も、術後筋弛緩残存や再クラーレ化のため重篤な合併症を生じたとする症例報告は多く存在するが、危険因子やメカニズムは明らかではない。申請者は少量のスガマデクス投与による再クラーレ化を全身麻酔中に再現する研究モデルを構築し、高齢者がそのリスク群であることを明らかとしたが、そのメカニズムは未解明である。本研究では、この再クラーレ化再現モデルを用いて、 肥満患者で再クラーレが生じやすいこと、 薬物動態/薬力学(PK/PD)的に想定される5つの再クラーレ化メカニズムのどの関与が大きいかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
筋弛緩薬は手術麻酔に必須の薬剤だが、術後の筋弛緩作用の残存は患者の不利益につながる医原性合併症である。我々はこれまでの先行研究において、高齢者が術後残存筋弛緩の1つである再クラーレ化のリスクが高いことを明らかにした。その際に肥満患者も同様にリスクが高いことが予測されたため、肥満患者での研究を計画したが、コロナ禍に伴う研究は中断し、これについては十分な成果は出せなかった。しかし、筋弛緩研究者として国際学会へのオンライン参加や日本国内の学会での招待講演などを行い、残存筋弛緩の危険性について広く啓発活動を行ってきた。また千葉大学病院での筋弛緩管理についての実態について調査し、論文化を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋弛緩薬は手術麻酔に必須の薬剤だが、術後の筋弛緩作用の残存は患者の不利益につながる医原性合併症である。我々はこれを防ぐため、どのような患者に残存筋弛緩のリスクが高いのかを調査した。また、患者要因のみならず、我々医療者も適切な管理を行うことが不可欠である。そこでその第一歩として、筋弛緩管理の現状を調査し、その改善方法の提案を含めて論文を執筆し、報告した。
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