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腹腔鏡手術の痛み:モデルラットによる術中術後痛のメカニズム解明と有効鎮痛法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K18268
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関信州大学

研究代表者

中村 博之  信州大学, 医学部附属病院, 助教(診療) (20838370)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード気腹 / 疼痛 / 術後痛 / 二酸化炭素 / 腹腔鏡手術
研究開始時の研究の概要

これまで腹腔鏡手術について、痛みのメカニズムに迫る研究はない。本研究により腹腔鏡手術による痛みのメカニズムが明らかになれば安全かつ有効な鎮痛法が明らかとなり、今後もますます増加する腹腔鏡手術を受ける患者に対し有用な治療法を提供できるようになると考えられる。
我々が開発した腹腔鏡手術モデルを用いて、行動生理学的評価に加え電気生理学的・免疫学的評価を行う。上記手法によって気腹刺激による痛みの受容および腹腔鏡手術後痛のメカニズムを解明し、腹腔鏡手術中および術後における最適な鎮痛法の開発を目指す。

研究成果の概要

腹腔鏡の手術を再現するため、ラットに対して吸入麻酔薬セボフルランによる全身麻酔をかけ人工呼吸管理下に約1時間の気腹状態においた。麻酔を覚ました後に評価を行い、気腹圧をかけなかった対照群と比較したところ、痛み関連行動を示す個体以外にも、Freezing(ストレス状態)を示す個体も一定数おり、腹部の疼痛評価では有意な差を認めなかった。Freezingの要因として気腹痛の他、外気温・体温変化ストレス、高二酸化炭素血症等を考え実験条件の均一化を試みたが困難であった。これらのばらつきは実臨床を反映する気腹モデルとしての有用性を示せた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

腹腔鏡手術は一般的に開腹手術と比べ身体への負担が少ない手術として知られるが、腹腔内の気腹ガス(主に二酸化炭素)への暴露が長時間に及ぶことで体熱喪失、腹腔内の乾燥、酸性化、無気肺、循環動態への負荷などさまざまな影響が生じうる。特に腹腔内の乾燥や酸性化は疼痛への影響が示唆されている。今回作成した気腹モデルラットでも実臨床に則した状況が再現されており、本モデル動物を活用することで、より望ましい気腹条件の検討に役立つ可能性がある。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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