• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

褐色脂肪細胞及びベージュ脂肪細胞の個体差が周術期体温に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 19K18278
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

井石 雄三  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (60622313)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
キーワード褐色脂肪細胞 / 周術期体温 / 褐色脂肪組織 / 未定 / 非ふるえ熱産生
研究開始時の研究の概要

生体には体温を一定に保つための調節反応が備えられている。寒い環境では血管が収縮して熱の喪失を防ぎ、非ふるえ熱産生といって特殊な脂肪細胞が熱を産生したり、シバリング(筋肉のふるえ)で熱を産生したりする。
しかし全身麻酔中には体のふるえは抑えられているため、体内で熱産生するには非ふるえ熱産生しかない。手術中の患者の体温の変化には明らかに個人差があり、これは非ふるえ熱産生の個人差によることが考えられる。非ふるえ熱産生は脂肪の中でも褐色脂肪細胞という一部の細胞によりなされる。本研究では手術中の脂肪細胞と体温との関係を調べる。

研究成果の概要

褐色脂肪細胞及びベージュ細胞は熱を産生してエネルギー消費量の調節に関与している。本研究は手術中の患者の脂肪組織の採取、体温の測定を同時に行い、周術期の体温の変動に相関があるかを調べるものであったが、当初考えていた方法での脂肪組織の採取、標本、染色、顕微鏡による観察といった操作が講座内の環境的に困難となり、方法を変更することにした。
褐色脂肪組織はFDG-PETで検出することが可能であることが判明しており、手術前検査のFDG-PETの結果から褐色細胞組織の多寡につき評価し、手術中の体温の推移を観測することでも褐色脂肪組織の個人差による体温への影響が調べられると考えた。現在調査を継続中である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では予定通りに進まないことが多く、期間内に学術的・社会的意義を持つ結果を得るには至らなかった。実行可能な方法に変更することで研究を継続し、いずれ社会に還元できるよう結果を追求していく所存である。方法の変更により褐色細胞の評価が手術時と時期が異なってしまう点、また術中の寒冷刺激が加えられていない点などが当初の計画と比較すると制限されてしまうものの、手術前に評価可能な因子という点で有益であると考えられる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi