研究課題/領域番号 |
19K18282
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
虻川 有香子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (00318148)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 困難気道モデル / 輪状甲状間膜穿刺 / 小児 / 輪状甲状間膜穿刺モデル / 気道確保困難 / 安全性 |
研究開始時の研究の概要 |
小児の心臓が止まってしまう原因は呼吸ができないことが問題である事が多く、呼吸を継続できた子供の予後が良い事がわかっている。また小児特有の先天的な問題により、呼吸できない確率が成人と比較して高いという事実もある。 大切な命を守るため、現在様々な医療モデルが開発され安全性を向上させている。しかし、この緊急事態つまり呼吸ができないときの最終手段の方法の小児モデルが現在存在しない。この研究の目的は、緊急時の安全性を高め救うことができる大切な命を合併症なく救うため、各年代の小児の実際のデータをもとにモデルを作成を行うことである。
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研究成果の概要 |
小児の換気・挿管困難は生命維持に重大な影響を及ぼす。その際の最終手段は、輪状甲状間膜穿刺か気管切開の2つの方法しかない。しかし、輪状甲状間膜穿刺の成功率は限りなく0%に近く安全性に欠ける。本研究の目的は緊急時の安全性を高め救える命を合併症なく救うために、人体の測定情報に立脚した小児の輪状甲状間膜穿刺モデルを作成することである。臨床に近い圧迫により変位する特徴を考慮した小児の輪状甲状間膜穿刺モデルの基礎ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児の心停止の一番の理由は、呼吸が充分にできていない呼吸不全によるものである。そのような状態はのちの生命予後に重大な影響を及ぼす。呼吸不全の最終手段の一つは、輪状甲状間膜穿刺である。成人の輪状甲状間膜穿刺モデルは存在し、医療者の多くがモデルで練習をし実践の場で治療を行っている。しかし小児ではモデルがなく、人体の測定情報に立脚した小児の輪状甲状間膜穿刺モデルの作成により、安全性が高まりいざというときに自信を持って行えるように作成した。このモデルを用いた訓練により小児の困難気道の臨床に大きな貢献ができる可能性がある。
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