研究課題/領域番号 |
19K18294
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 健史 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (50725520)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ARDS / VILI / 腹臥位 / 自発呼吸関連肺傷害 / 肺傷害 / 自発呼吸 / 人工呼吸 |
研究開始時の研究の概要 |
重度ARDS患者に対して筋弛緩剤を用いて自発呼吸関連肺傷害を軽減する治療が行われている。筋弛緩の使用により高率にICU acquired weaknessを合併し、そうした患者の社会復帰率は極めて低い。本研究は、(仰臥位ではなく)腹臥位中に自発呼吸を温存すれば、自発呼吸温存の重要な利点を保持しながら(すなわち、横隔膜機能不全やICU acquired weaknessを防ぐ)、呼吸努力による肺傷害を最小限に抑えることができる、という仮説を検証する。
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研究成果の概要 |
重度ARDSにおいて、腹臥位は自発呼吸関連肺傷害を軽減する。仰臥位に比べて、ARDS患者を腹臥位で管理することにより、肺容量が増加する結果、ガス交換の改善、自発呼吸努力の軽減が認められる。その結果、自発呼吸を腹臥位中に温存した方が、全身炎症、肺の炎症、肺の傷害スコア―の低下を認めた。これらの効果を兎重度ARDSモデルに加えてARDS患者においても確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腹臥位は、全身筋弛緩剤投与の必要なく自発呼吸努力の抑制から自発呼吸関連肺傷害のリスクを軽減する可能性がある。ICU獲得筋萎縮のリスクを最小限にできるためにARDSの短期予後だけでなく長期予後も改善する可能性がある治療法である。
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