研究課題/領域番号 |
19K18309
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
|
研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
藤原 淳 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (00773516)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 術後痛 / 乳酸代謝 / 運動療法 / 乳酸 / 術後疼痛 |
研究開始時の研究の概要 |
術後疼痛に対する運動療法が鎮痛効果を発揮することが知られているが、適切な運動条件が定まっていないこと、また運動により蓄積する乳酸の影響が問題となる。運動療法における筋肉の乳酸代謝の役割は不明であり、本研究では、乳酸代謝を指標として乳酸と術後疼痛の関係および術後疼痛に対する運動療法の最適化を図り、従来確立してきた術後疼痛モデルを使用し、今まで明らかにしてきた乳酸の特性に基づいて研究を遂行する。本研究成果により、運動療法の最適化が術後患者の早期回復につながり、乳酸代謝に着目した術後疼痛に対する新規治療薬の開発にも応用されると考える。
|
研究成果の概要 |
乳酸代謝に着目した術後疼痛メカニズムの解明と運動療法の最適化を目的として、本研究では術後疼痛モデルマウスを用いて、乳酸による術後疼痛閾値の変化、運動強度による鎮痛効果の違い、さらに運動療法と乳酸代謝の関係を検証した。研究の結果、術後疼痛モデルマウスに対して乳酸の局所投与は疼痛閾値を下げる可能性が示唆された。また、低強度の運動療法は術後疼痛モデルマウスの疼痛閾値を改善させなかった。乳酸の投与方法や運動強度に関して今後さらに検討する予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術後疼痛は患者にとって大きな苦痛であり、術後の回復やリハビリにも大きく影響する。本研究の成果により、術後疼痛モデルマウスの疼痛閾値に対する乳酸や運動療法の効果の検証は、今後乳酸代謝に着目した術後疼痛メカニズムの解明や術後患者の早期回復に向けた新規治療薬の開発にも応用されると考える。
|