研究課題/領域番号 |
19K18313
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
大高 麻衣子 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (30816327)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 敗血症性ショック / AN69ST膜 / 持続血液ろ過透析 / 重症敗血症 / CHDF / サイトカイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,2014年に本邦で承認となったAN69ST膜に関する研究を行う。現時点AN69ST膜に対する比較研究は皆無である.本研究においてAN69ST膜についてそもそもサイトカイン除去効率はいかほどなのかを検討したい。またサイトカイン除去することで実際に患者の予後が改善するのか否か検討を行いたい。それらの結果をもとに,更には感染のターゲットになった臓器や感染菌種によって効果が変化するのか,どのサイトカインのクリアランスが病勢に最も影響があるかなどを調査することまで研究を進めていければ好ましいと考えている.
|
研究成果の概要 |
敗血症性ショックを適応としたCHDFの膜が上市された。本邦発の敗血症治療としてアピールしていくためにはさらに質の高いエビデンスは必須であり、他施設での研究が必要になると考えた。 しかし世界的なCOVID-19のパンデミックにより、人の行き来が制限され、他施設での研究は困難となり、更に重症COVID-19患者の治療のため、その他の疾患の病床確保がままならない期間がおよそ3年ほど続いた。結果として当初の予定から大幅に遅れてしまう結果となってしまった。ここ1-2年でだいぶ元の状況が戻ってきており、昨年度で本研究の科研費取得は終了となってしまうが、今後も引き続きデータ収集を行いたいと考えている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症治療の血液浄化療法に関してはnon-renal indicationで行われることは推奨されておらず、海外での研究もわずかである。海外ではCVVHが基本であるが、本邦においては浄化量に制限があるためCHDFで行うことが多い。本研究対象であったAN69ST膜は本邦発の敗血症性ショックの治療法であるため、エビデンスが蓄積されれば敗血症に対する新たな治療法として確立する可能性もある。引き続きデータ収集を行っていきたい。
|