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敗血症時に亢進する血管透過性における個人差の原因となる遺伝子を同定する。

研究課題

研究課題/領域番号 19K18320
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関京都大学

研究代表者

瀬尾 英哉  京都大学, 医学研究科, 助教 (40782652)

研究期間 (年度) 2020-03-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードICU-AW / β遮断薬 / 敗血症 / 血管透過性 / 個体差 / ICUーAW / 個人差 / 個別医療 / 遺伝的背景
研究開始時の研究の概要

敗血症の致死率は依然高いままでその重症化の病態解明は進んでおらず、根治的治療法も未だ確立されていない。
そこで本研究は、新たなアプローチで遺伝的背景に基づく敗血症増悪因子(血管透過性亢進を亢進の原因遺伝子)を明らかにすることで「敗血症予後における個人差の原因遺伝子の同定が可能である」とのコンセプトを示す。本コンセプトの証明は今後の敗血症治療開発に大きな影響を与えうる。

研究成果の概要

当初の研究計画での実験系の安定性の問題から、研究対象を敗血症による血管透過性から敗血症によるICU-AWへと変更した。ICU-AWにおける主病態である筋特異的UPS(Ubiquitin-Proteasome System)の活性化に着目し、UPS低活性化群と高活性化群での発現遺伝子を比較することで個体差の原因となり得る遺伝子を特定した。さらに、Pathway解析で病勢を左右する病態を絞り込み、予後増悪メカニズムを示すと同時に予防法や治療法の開発につながる貴重なデータを得た。本研究では、敗血症時の個人差を探索することで原因メカニズムの同定が可能であるというコンセプトを示すことに成功した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ICU-AWの病態の詳細は未だ不明であり、効果的な治療や予防法がないことから、現代の集中治療が解決すべき大きな課題であった。本研究はICU-AW研究を加速させうる基礎データを提供することに成功した。
また、これまでの研究は個体によるばらつきが少なくなる条件に限定して実験を行っていた。この”ばらつき”にこそ病態を解明するうえでの重要な情報が隠されており、病勢の個体差利用した本研究では病態野探索のみならず、臨床的に介入可能な予防法、治療法を提示できることを示した。本研究手法は停滞する敗血症研究にとってブレイクスルーとなるであろう。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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