研究課題/領域番号 |
19K18332
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
吉田 圭佑 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00769573)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 急性呼吸窮迫症候群 / 酸素ナノバブル / ARDS / アセチルコリン受容体 / ドパミン受容体 / POCD / 急性呼吸窮迫症候群(ARDS) |
研究開始時の研究の概要 |
急性呼吸窮迫症候群Acute Respiratory Distress Syndrome(以下、ARDS)は現在においても死亡率が高く、有効な治療法の確立が望まれている。近年様々な分野で注目されている酸素ナノバブルは、酸素含有量が高いことに加えて抗炎症作用を有している。本研究の目的は、急性肺障害モデルラットに酸素ナノバブル水を経静脈投与し、動脈血酸素分圧・サイトカイン濃度の変化・肺の組織学的変化を経時的に観察することによって、酸素ナノバブルの経静脈投与がARDSの治療に有効か否かを実証することである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、酸素ナノバブルの抗炎症作用について検討することである。ラットを酸素ナノバブル群(n=6)と対照群(n=6)にわけ、ラットの尾静脈より酸素ナノバブル水または生理食塩水を持続投与した。その後、気管内に塩酸を投与することで急性肺障害モデルラットを作成し、動脈血酸素分圧・血中の炎症性サイトカイン(IL-6, TNF-α)を測定した。今回のプロトコルでは、酸素ナノバブルによる抗炎症効果は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性呼吸窮迫症候群は死亡率が高く、有効な治療法の確立が望まれている。近年注目されている酸素ナノバブルは、酸素含有量が高いことに加えて抗炎症作用を有しており、われわれは、酸素ナノバブルはARDSに対して有効であるという仮説を立てた。本研究の目的は、急性肺障害モデルラットに酸素ナノバブル水を経静脈投与し、動脈血酸素分圧・サイトカイン濃度の変化・肺の組織学的変化を経時的に観察することによって、酸素ナノバブルの経静脈投与がARDSの治療に有効か否かを実証することであり、酸素ナノバブル水経静脈投与の有効性・安全性が実証されれば、ARDSや他の肺疾患治療への応用も期待できると考えて研究を行った。
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