研究課題/領域番号 |
19K18340
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
添田 岳宏 関西医科大学, 医学部, 助教 (30739892)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 敗血症 / 遺伝子治療 |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症病態では、血漿中のcirculating cell-free DNA(cfDNA)が上昇し、患者予後悪化と関連する事が知られているが、その起源、意義は検討の余地がある。我々は、敗血症病態における炎症消退脂質や、特定のmicroRNA(miRNA)投与による抗炎症作用によるマクロファージの貪食作用(Efferocytosis)亢進効果で、cfDNAが減少することにより、患者予後改善効果があるとの仮説の元、新しい敗血症治療を展開したい。
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研究成果の概要 |
LPS投与下に糖濃度の異なる培養液による共培養実験系において、ヒトマクロファージの細胞内小胞体ストレス、アポトーシス発現、及び上流の細胞内情報伝達系変化と、好中球やNETsを貪食する機能(Efferocytosis)の変化、及び培養液中のcfDNA量を解析する事。(マクロファージ系細胞を72時間培養下に、共培養下の好中球にPhorbol myristate acetateを負荷することでNETsを放出させ、マクロファージ系細胞のEfferocytosisを観察した。実験結果として、miR21の遺伝子導入または、炎症脂質レゾンルビン投与により、ヒトマクロファージの貪食能亢進が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健常人にも、血漿中に少量の cfDNA が存在し、その由来は主にアポトーシスした白血球や骨髄細胞の可能性が報告されているが、敗血症病態で、多数の白血球がアポトーシス、ネクローシスや NETosis 等の細胞死をきたすと、多量の DAMPs が血漿中に逸脱して、cfDNA上昇の原因になると考えられている。今まで、間接的にcfDNAの増加と患者予後の相関に関して報告した研究は多数存在するが、cfDNA産生を制御する事で、敗血症治療の可能性を探索する事は、革新的であると考えている。
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