研究課題/領域番号 |
19K18342
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
椎森 仁美 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 ワクチン・アジュバント研究センター, プロジェクト研究員 (20833891)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | インフルエンザウイルス / 遺伝子発現制御 / 翻訳制御 / 宿主因子 / 翻訳 / RNA / 感染 |
研究開始時の研究の概要 |
インフルエンザウイルス感染症は一旦重症化してしまうと有効な治療法がないことから、新規の作用機序を持った治療法の開発が必要である。しかしながら、インフルエンザの重症病態が形成される分子機構は明らかになっておらず、とりわけ、宿主の翻訳制御機構に関しては不明の点が多い。本研究では、インフルエンザウイルス感染におけるmRNA発現・翻訳状態の変化と、それらを制御する機構を明らかにすることにより、インフルエンザウイルス感染症の病態における翻訳制御機構の役割を明らかにすることを目指す。本研究で得られる知見は、宿主翻訳制御機構を標的とした重症インフルエンザに対する新しい治療法の開発に繋がることが期待される。
|
研究成果の概要 |
インフルエンザの重症病態が形成される分子メカニズムは明らかになっておらず、とりわけ、宿主の翻訳制御機構に関しては不明の点が多い。本研究では、インフルエンザウイルス感染時に翻訳状態が変化するmRNA群を網羅的に解析した。また、翻訳制御に関与する因子として、CCR4-NOT複合体構成因子に着目し、その機能阻害により、免疫応答遺伝子の発現低下、培養細胞、マウスモデルにおいて、ウイルス複製が亢進することを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフルエンザをはじめとしたウイルス感染症において、これまでは、ウイルス因子の発現制御やその作用機構についての研究がほとんどであるのに対し、本研究では、宿主因子に着目し、ウイルス感染時における宿主mRNA翻訳制御機構を明らかにしており、学術的に非常に重要な知見である。さらに、本研究はインフルエンザウイルス感染における翻訳制御機構の解明のみならず、治療法の確立や検査など、医科学分野にも大きな波及効果が期待できる。
|