研究課題/領域番号 |
19K18372
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
壷井 伯彦 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 手術・集中治療部, 医師 (60754455)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 集中治療後症候群 / 小児 / 小児集中治療室 / コホート研究 / PICS / PICU |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本の主要なpediatric intensive care unit; PICUを生存退室した重篤小児患者とその家族を対象とした前向きコホート研究である。PICUに入室した重篤小児患者とその家族が、退室後にどのような機能障害を残すのか、その障害がどれほどの期間持続するのか等について調査し、小児における集中治療後症候群(post-intensive caresyndrome; PICS)の実態を把握する。 本研究で得られる知見は、PICU退室後の長期アウトカムの実態把握に加え、患者およびその家族の長期アウトカムを改善させる治療法の開発への貢献が期待できる。
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研究成果の概要 |
2020年3月から2022年2月の2年間にわたって国立成育医療研究センターのpediatric intensive care unit(PICU)に48時間以上入室した重篤小児患者の保護者を対象として、Webアンケートを用いた前向きコホート研究を実施した。 退室1か月後、3か月後、6か月後、12か月後の家族からみた患者Functional Status Scaleは概ね"good"の範囲で推移したが、家族のHospital Anxiety and Depression Scaleについては不安のドメインも抑うつのドメインも"possible"の範囲で推移し、長期に障害が継続することが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、pediatric intensive care unit(PICU)を生存退室した患者とその家族が、退室後にどのような機能障害を残すのか、その障害がどれほどの期間持続するのか、どのような社会資源や医療ケアを必要とするのか、教育/療育環境にどのような変化が起こるのか等について調査し、小児におけるpost-intensive care syndrome(PICS)の実態を明らかにした。 小児患者のPICSについての調査は世界的にみても進んでおらず、本研究成果は、PICU退室後の患者およびその家族の長期アウトカムを改善させる治療法の開発など、次のステップへとつながる重要な基礎データとなる。
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