研究課題/領域番号 |
19K18381
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
福島 雄大 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (40837895)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 脳梗塞 / mRNA医薬 / 神経再生 / アストロサイト / リハビリテーション / 反応性アストロサイト / 運動機能代償野 / 神経機能再生 |
研究開始時の研究の概要 |
脳梗塞後、定着した神経学的後遺症を改善する治療法は存在しない。本研究の概要は、脳梗塞モデル動物を用いて、脳梗塞発症早期リハビリテーションによる神経機能障害の改善をもたらす発現遺伝子を同定した上で、得られた遺伝子を、独自のmRNAデリバリー技術を用いて強制発現することで、定着した神経学的後遺症の機能改善を図ることである。mRNA医薬により、神経機能再生をもたらす新たな治療法開発を目的とした研究である。
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研究成果の概要 |
mRNA医薬による神経機能再生治療を開発するための基礎研究として、脳梗塞による神経機能後遺症に対するリハビリテーションの効果が発症後早期に限られる点に着目し、以下の研究成果を得た。①ラット運動野皮質梗塞モデルを作成し、運動機能リハビリテーションの早期開始群と慢性期開始群を比較したところ、機能改善に大きな差が認められ、ヒト臨床像を反映する良好な動物モデルを確立した。②当モデルにおいて、astrocyteが脳梗塞慢性期の機能再生阻害に関与するデータが得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、長く待ち望まれる神経再生医療にmRNA医薬を応用することで革新的な治療法開発を目指す、その端緒を開くものである。mRNA医薬は、タンパク質を、生理的に、生体内で産生することが可能であるが、これは生体に潜在する能力を一時的に増強し、医療に応用できることを意味する。本研究で運動機能リハビリテーションの臨床像を反映する動物モデルを確立できたことは、神経再生医療を実現し社会に大きく還元するための礎を築いたものであると考える。
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