研究課題/領域番号 |
19K18384
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 京都大学 (2020) 金沢大学 (2019) |
研究代表者 |
南部 育 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80735465)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳動脈瘤 / 数値流体解析 / 4D flow MRI / フローダイバーター / 治療プロトコール / 数値流体力学解析 |
研究開始時の研究の概要 |
母血管を温存しながら動脈瘤を閉塞させるフローダイバーターが開発された.フローダイバーターは大型脳動脈瘤に対して高い閉塞率を有するが,わずかながら完全閉塞に至らない場合がある.現状では,フローダイバーター単独治療,フローダイバーター留置とコイルを併用する治療,母血管閉塞+バイパス手術が経験則に基づいて選択されているが,治療選択の絶対的根拠は定まっていない.治療法の選択基準が定まっていない原因は,それぞれの瘤にとって,どれだけ血流を落とせば完全閉塞に至るかという目標値が定まっていないからである.本研究では,完全閉塞に至るための目標値を明らかにし,その目標値を元に治療選択のプロトコールを作成する.
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研究成果の概要 |
脳動脈瘤に対する数値流体 (computational fluid dynamics: CFD) 解析は広く行われているが,実際の血行動態を反映しているかどうかは定かではない.今回,実際の血流量や血流速度を測定することが可能である4D flow MRIと,これまでのCFD解析を比較することによって,CFD解析の妥当性を評価した.未破裂脳動脈瘤23例に対してCFD解析と4D flow MRIを行い,比較した.CFD解析で得られた流入血流パターン,血流量,血流速度は,4D flow MRIで得られた値と有意に相関しており,CFD解析の妥当性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳動脈瘤に対する数値流体 (computational fluid dynamics: CFD) 解析は広く行われているが,実際の血行動態を反映しているかどうかは定かではなかった.今回,CFD解析で得られる血行力学因子と,実際の血流量や血流速度を測定することが可能である4D flow MRI で得られる血行力学的因子とを比較し,有意な相関があることが分かった.これまで行われてきたCFD解析の妥当性を証明することができた.
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