研究課題/領域番号 |
19K18387
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高垣 匡寿 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70724433)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | iPS細胞 / 神経幹/前駆細胞 / シート化 / 脳出血モデル / iPS / 脳出血 / Neurosphere / 再生医療 / 移植 / 嗅粘膜 |
研究開始時の研究の概要 |
人工多能性幹細胞を用いた再生医療の進歩は著しく、変性疾患や脳血管障害に対する臨床研 究も行われている。しかしながら、脳血管障害の中でも脳出血に対する研究は他の脳疾患に 比較して進んでいない。本研究は脳血管障害後損傷部の微小環境を嗅粘膜鞘細胞(olfactory ensheathing cell; OEC)によりリモデリングし、ヒト人工多能性幹細胞由来神経細胞・神経 幹/前駆細胞の生着・分化等を効率的なものとするという、これまでにない概念の脳出血に 対する再生医療技術を開発することを目的としたものである。ここで得られたグラフトをラット脳出血モデルに移植し、その生着の有無と機能的な評価を行 う予定である。
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研究成果の概要 |
嗅粘膜鞘細胞を足場として、神経幹/前駆細胞を共培養し、シート状に整形することで脳出血の再生方法を模索する実験を計画した。大脳オルガノイドを経由した神経幹/前駆細胞の作成方法は樹立できたが、諸事情により嗅粘膜鞘細胞を用いた実験ができなくなったため、代わりにバイオマテリアルを用いたシート化を目指したが達成できなかった。また、SDラットを用いた脳皮質下出血モデルは作成できたが、移植における免疫抑制方法は確立できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経幹細胞を用いた脳出血の再生方法に関してはほとんど研究が進んでいない。障壁としては出血部位の微小環境の悪化や広範な出血による欠損部の補填が細胞数的に困難であることが挙げられる。我々は足場を用いた神経幹細胞の培養方法の確立や、ラット脳出血モデルへの移植方法の確立を模索したもののどちらも思ったような成果が上がらず、中途終了する方針となった。しかし、本研究での神経幹細胞の樹立方法やラット脳出血モデルの確立などは今後の研究の礎になるものと期待される。
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