研究課題/領域番号 |
19K18397
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
岩楯 兼尚 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (70566554)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | stiffness / Haptic sensor / brain tumor / elasticity / nerve conduction / velocity / 脳腫瘍の硬さ / 脳腫瘍の電気伝導 / ハプディックセンサー / 硬さセンサー / 神経伝導速度 / 弾性率 / 神経伝道 / 脳腫瘍 / 硬さ / 脳腫瘍の電気伝導速度 / 触覚センサー / エラストグラフィー / Elastic map / 腫瘍の硬さ / 腫瘍の伝導速度 |
研究開始時の研究の概要 |
脳腫瘍の硬さと神経伝導速度に影響を与える因子の解明し、脳腫瘍手術中に硬さと伝導速度の測定が可能な簡易測定装置の開発を目標とします。脳腫瘍の硬さを正確に評価できれば、より安全な手術計画を立てることが可能となります。脳腫瘍と正常脳の神経伝導速度の違いを手術中に見極めることが出来れば、腫瘍の取り残しを減らすことが可能となります。この研究は脳腫瘍患者さんの予後を良くすることを根本的な目標としています。
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研究成果の概要 |
本研究は、①脳腫瘍手術の際に手術の難易度とリスクに関わる脳腫瘍の硬さを測定する装置(ハプティックセンサー)の開発、②脳腫瘍と正常脳を区別し摘出率向上を目的とした神経伝導速度の測定装置の開発を目指し実際に2つの装置を開発した。開発したハプティックセンサーを用いて、脳腫瘍(髄膜腫)の硬さは摘出後、経時的に軟化していくことが判明した。また髄膜腫において腫瘍塞栓術を行い壊死に至った領域は周囲と比べて軟化している事実を定量値として示すことが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発した脳腫瘍の硬さ測定装置と神経伝導速度の測定装置を用いることで、手術中に見た目では区別しにくい腫瘍と脳の境界を見極めることが可能となる。腫瘍と脳の境界がわかれば、腫瘍の摘出率と併せて脳の温存率を高めることが可能となる。最終的には、脳腫瘍患者の機能予後と生命予後の向上に寄与することが可能となる。
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