研究課題/領域番号 |
19K18417
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
嶋田 勢二郎 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30803639)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | てんかん / 皮質電気刺激 / 診断技術 |
研究開始時の研究の概要 |
皮質-皮質間誘発電位(CCEP)検査を用いた新しいてんかん原性領域(てんかんの根源となる領域)診断法の確立を目指し、本研究では、てんかん原性領域の性質である『皮質興奮性』と『不均一性』を独自の指標で評価し、指標の有用性を算出することを目的とする。2年間で4-5名の患者で検査を実施し、既存のデータとともに解析を行う。初年度は主に患者毎のデータ収集と個別解析を行い、次年度にデータを取りまとめる。得られた知見は、論文発表や学会発表などで広く公表する計画である。
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研究成果の概要 |
てんかん外科において『てんかん原性領域』の術前診断は重要である。我々は頭蓋内電極を用いた皮質-皮質間誘発電位(CCEP)検査に注目し、新しいてんかん原性領域の診断法を確立すべく、本研究を実施してきた。2019-2021年度にかけて、CCEP検査を実施できた症例が計16症例となり、目標としていた症例数を達成することができた。各症例での解析は概ね終了しているが、2021年度までに結果まとめて発表するまでに至らなかった。本研究成果の報告に向けて引き続き努力を続けている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『てんかん原性領域』は『切除によりてんかん発作が消失する最小領域』であり、『てんかん原性領域』がより正確に診断されれば、てんかん外科治療の手術成績の向上が期待できる。現状ではMRI無病変の難治性焦点てんかんの外科治療において術後の発作消失率は5割以下に留まり、てんかん原性領域診断に関するbreakthroughが望まれている。本研究で我々は、CCEP検査で得られる独自の『皮質興奮性』と『均一・不均一性』の指標からてんかん原性領域診断の壁に挑んでいる。具体的な成果報告はまだであるが十分な検査が施行できたと考えており、てんかん外科治療の手術成績向上につなげたいと考えている。
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