研究課題/領域番号 |
19K18431
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
吉岡 史隆 佐賀大学, 医学部, 助教 (30620249)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 頭蓋縫合早期癒合症 / 骨芽細胞 / 間葉系幹細胞 / RUNX2 / AXIN2 |
研究開始時の研究の概要 |
非症候群性頭蓋縫合早期癒合症の病態は未だ解明されていない。膜性骨化という骨化形態を示す頭蓋骨では骨芽細胞の分化・成熟がその発症に関与している可能性があるものの、骨芽細胞の分化に関わるシグナル経路については、不明な点も多い。骨芽細胞の分化にはRunx2やAxin2といった転写因子が重要な役割を担っていることが明らかになっており、Runx2は間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化を促し、Axin2は抑制的に調節している。 本研究では症候群性および非症候群性頭蓋縫合早期癒合症の罹患縫合および正常縫合の臨床摘出検体から、単離培養した間葉系幹細胞を用い、Runx2およびAxin2の活性の定量、発現解析を行う。
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研究成果の概要 |
研究期間全体を通して、症候群性頭蓋縫合早期癒合症4例、非症候群性頭蓋縫合早期癒合症3例の骨標本を採取することができた。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、採取できた骨標本は少数に限られたが、間葉系幹細胞のマーカーを用いた免疫染色を行い、免疫組織学的に間葉系幹細胞の存在を同定しようと試みた。しかしながら培養細胞の免疫染色に難渋し、培養細胞内に間葉系幹細胞が含まれるのかを確認することができなかった。 そのため、その後の間葉系幹細胞の単離・培養やRunx2、Actin2の遺伝子異常および発現解析には至らず、学会や論文の発表には至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究期間全体を通して、症候群性頭蓋縫合早期癒合症4例、非症候群性頭蓋縫合早期癒合症3例の骨標本を採取することができた。この標本を用いて、現在も研究を継続中である。研究機関内には成果を上げることはできなかったが、得られた標本および培養細胞から、頭蓋縫合早期癒合症の病態解明に寄与する結果を導くべく、今後も研究を継続する予定である。
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