研究課題/領域番号 |
19K18438
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
加瀬 義高 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (00830655)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 神経突起 / ニューロン / 老化 / p38 / 神経幹細胞 / 神経前駆細胞 / 神経新生 / MPAK / hiPSC / p38 MAPK / 再生医療 / 脳梗塞 / 脳挫傷 / 神経再生 / 海馬 |
研究開始時の研究の概要 |
近年報告されている脳内栄養因子等を用いた脳梗塞又はアルツハイマー病モデルマウス治療に関する研究においては、一時的な神経新生は認められるが、それらを用いることにより存神経幹細胞の枯渇を招く恐れがあり、治療後長期にわたってどのような弊害が出てくるのかわかっていない。本研究では、脳梗塞モデルマウス、認知症モデルマウスにおける障害海馬において残存神経幹細胞の枯渇を招かずに中長期的に神経回復を試みている。
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研究成果の概要 |
p38の活性を維持することのできるRK-682はヒトiPS細胞由来のニューロンの神経突起を伸長する効果を有することが明らかになった。老化や神経変性疾患の進行に伴い、神経突起が退化することが知られているが、これに対してRK-682が有用である可能性がある。 また、脳傷害に対して、神経幹細胞の移植での再生医療を考えた場合、神経幹細胞にあらかじめRK-682を添加することで、移植後に分化する神経細胞の神経突起を伸長できることが予想され、再生医療に有用である可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でRK-682はp38のリン酸化活性の維持を介して、神経突起伸長に寄与することが明らかとなった。老化に限らず、神経変性疾患では軸索変性が認められることから、RK-682は神経変性疾患に対しても有効である可能性がある。
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