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変異型イソクエン酸デヒドロゲナーゼを有する神経膠腫における新たな治療標的

研究課題

研究課題/領域番号 19K18445
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関藤田医科大学

研究代表者

熊井 惟志  藤田医科大学, 医学部, 客員助教 (30793377)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードglioma / mutant IDH / histone methylation / 神経膠腫 / 変異型IDH / ヒストンのメチル化 / SETD2 / H3K36me3 / エピジェネティック / グリオーマ / ヒストンメチル化 / H3K36 (tri methyl K36) / イソクエン酸デヒドロゲナーゼ
研究開始時の研究の概要

神経膠腫は脳腫瘍の中でも頻度の高い腫瘍であるが、予後は厳しい。近年、神経膠腫の分子生物学的特徴に関して様々な研究が進み、神経膠腫の発生において特に大きな役割を担うのがイソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH)である事が分かった。IDHが変異する事によりヒストンのメチル化を生じ腫瘍化に繋がると考えられている。本研究では、ヒトアストロサイト由来の不死化細胞に変異型IDHを発現させ腫瘍化させた細胞を用いて、脱メチル化を行うことが抗腫瘍効果につながるのかを検証する。この研究結果は、未だ十分とは言えない神経膠腫治療の現状を打破する新規治療へと発展する可能性があり意義のあるものと考えられる。

研究成果の概要

本研究ではIDH変異型神経膠腫発生における、ヒストンメチル化修飾の役割を検証した。IDH変異型神経膠腫モデルにおいてヒストンメチル化酵素であるSETD2の発現を低下させることにより、H3K36me3が低下し、腫瘍細胞の増殖が抑制できることが確認された。細胞増殖低下の機序として、細胞死の増加、細胞周期の変化を検証したが、いずれもH3K36me3が低下することによる変化は認められなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

IDH変異型神経膠腫モデルにおいて、ヒストンメチル化酵素であるSETD2の発現を低下させることにより、ヒストンメチル化修飾の一つであるH3K36me3が低下し、腫瘍細胞の増殖を抑制できることが本研究により判明した。なぜ腫瘍細胞の増殖低下が起こるのかは、本研究では明らかにできなかったが、さらなる研究によりその機序を明らかにできれば、神経膠腫の新たな治療法につながる知見を得られる可能性があり有意義なものと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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