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羊膜由来幹細胞を用いた脊髄損傷治療の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K18447
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

陰山 博人  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60461068)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード脊髄損傷 / 間葉系幹細胞 / 羊膜由来間葉系幹細胞 / 羊膜由来幹細胞 / 羊膜
研究開始時の研究の概要

我々は間葉系幹細胞(MSC)を用いた脊髄損傷後の後遺症治療の臨床応用を目指している。骨髄由来MSCを用いた脊髄損傷に対する治験が行われているが、その細胞源の確保・費用には大きな問題が存在する。一方で羊膜はMSCを豊富に含有し、採取にかかる侵襲も無いことからMSCの有望な細胞源である。
本研究では、マウス脊髄損傷モデルを用いて羊膜由来MSCによる神経機能改善を検討する。また、脊髄損傷後の神経機能改善効果およびそのメカニズムについて免疫反応を中心に解析する。本研究により現在では治療法のない脊髄損傷後の後遺症に対する新たな治療を提案することができ、将来的な患者の予後改善に寄与できると考えられる。

研究成果の概要

マウス脊髄損傷モデルを作成し、3日後に羊膜由来間葉系幹細胞を投与した後、運動障害ならび感覚障害の程度を経時的に観察した。慢性期には歩行解析を行い、歩行能力を比較した。運動機能では大きな差は認めなかったが、感覚機能は細胞投与により、改善を認めた。歩行解析では、細胞を投与することで歩行速度は増し・歩数も増え・趾の位置が高いことが示され、歩行機能が改善していることが示された。PCRの検討では細胞投与することで脊髄損傷部位の炎症蛋白の抑制と神経保護因子の増加を示唆された。将来の脊髄損傷の治療につながる知見である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

脊髄損傷への治療は自己骨髄由来間葉系幹細胞であるステミラック注が条件付き承認されたが、これは慢性期治療となる。我々は急性期に抗炎症を目的した他家移植を念頭においた研究を継続しており、より早い時期に投与できる。このことは従来の治療以外の選択肢となりうる社会的意義・ニーズの高い研究であった。その機序として、神経保護因子の増加や炎症抑制が確認されたことは学術的に興味深い結果であった。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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