研究課題/領域番号 |
19K18455
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
望月 友晴 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00773607)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / 骨形態 / アライメント / 脛骨内側関節面 / 内反モーメント / 関節面水平化現象 / 三次元 / 二次元 / X線 / 運動解析 / 脛骨関節面 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の変形性膝関節症(膝OA)の研究は軟骨や軟骨下骨に注目した研究が多く、軟骨変性を引き起こす土台となる骨形態・アライメント・運動変化などの生体力学に注目した研究は少ない。我々は疫学調査に加えて、独自開発した骨形態・アライメント測定システムや運動解析を導入し、膝OA発症・進行のrisk factorを明らかにする取り組みを継続的に施行している。本研究の目的は、骨形態・アライメントと運動に注目して、生体力学的観点から膝OAの病態を明らかにし、将来的に、膝OAの評価・診断・スクリーニングに応用できる新たな評価指標を確立するところまで発展させることである。
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研究成果の概要 |
変形性膝関節症(膝OA)の発症、進行には骨形態、下肢アライメント変化(O脚)、筋、モーメントなど様々な生体力学的要因が関与している。本研究では三次元解析手法を用いて、健常と膝OAにおける骨形態、皮質骨幅、大腿四頭筋ベクトル、下肢アライメント変化などの静的要因と、内反モーメント、骨軸運動などの動的要因を明らかにし、その相互関係も明らかにした。その結果、脛骨内側関節面傾斜が下肢内反化やスラスト現象に関与している可能性が示唆され、膝OAの下肢変形の病態の一因が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形性膝関節症(膝OA)の下肢変形の要因を生体力学的観点から解析し明らかにすることは、膝OAの発症や進行抑制のための新たな治療に結び付く可能性がある。本研究では、脛骨内側関節面傾斜が下肢変形や膝OAに特徴的にみられる膝の横ブレ現象(スラスト)に関与していることが示唆された。脛骨内側関節面傾斜は経年的に進行していくことが明らかにされているので、骨強度を上げる運動習慣、食習慣が膝OAの発症、進行予防に重要である。
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