研究課題/領域番号 |
19K18461
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
町野 正明 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (70807510)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 神経軸索 / 受容体型チロシンキナーゼ / ALK / 神経再生 |
研究開始時の研究の概要 |
未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)はまだリガンドの知られていない数少ない「オーファン(孤児)」受容体の1つである。リガンドに媒介されるる受容体型チロシンキナーゼ(RTK)の活性化は発生の至る所で重要になる。ALKは特定の神経細胞集団に対して増殖、生存維持などの作用を持つ受容体として機能するとされるが、詳しい機能はいまだ不明である。本研究の独自性(創造性)はALKのリガンドを特定し、神経軸索に対する作用を解明することである。神経軸索再生におけるALKの役割を分子生物学的、生化学的手法を用いて解析する。
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研究成果の概要 |
本研究は受容体型チロシンキナーゼ(RTK)の1つである未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)の神経軸索に対する役割を解明するために、ALK阻害剤であるASP3026とアゴニストであるモノクロナール抗体(mAb16-39)をHEK293T細胞株に投与し、リン酸化ALKの発現を免疫染色とWestern blotting法にて確認した。ASP3026投与にて濃度依存性にリン酸化ALKの発現は低下し神経軸索伸長とsproutingは抑制されることを確認した。またmAb16-39投与にてALKの発現は上昇し神経軸索伸長とsproutingは亢進することも確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経軸索再生の分子機構は十分に解明されていないのが現状である。神経系において特異的に発現の見られる受容体型チロシンキナーゼ(RTK)およびそれらのリガンドは、神経系の発生、分化、生存維持など多彩な生物学的機能を有している。未分化リンパ腫キナーゼ(RTK)の1つであり、特定の神経細胞集団に対して増殖、生存維持などの作用を持つ受容体として機能するとされるが、詳しい機能はいまだ不明である。本研究は神経軸索再生を主眼においているが、本研究のもたらす成果は、生理的可塑性の分子基盤の解明など、神経科学にブレイクスルーをもたらす可能性を秘めている。
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