研究課題/領域番号 |
19K18466
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 (2019, 2021-2022) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2020) |
研究代表者 |
横尾 賢 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (00781204)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | リキッドバイオプシー / 液体生検 / 滑膜肉腫 / MCT1 / バイオマーカー / 骨軟部肉腫 / 軟部肉腫 / 体液診断 / エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
腫瘍分泌エクソソームを標的とした血中バイオマーカーの探索を目的としている。特異的な融合遺伝子の発見により骨軟部肉腫における診断に大きな進展がみられたように、肉腫特異的分子の特定により早期発見だけでなくモニタリングに使用できることが期待される。当研究施設では以前から骨肉腫や粘液型線維肉腫、滑膜肉腫などの研究・発表を行っており、これらの肉腫を中心に特異的分子の特定を行う予定である。そして脂肪肉腫など骨軟部肉腫において頻度の高い肉腫に加え、明細胞肉腫など特異的な融合遺伝子が発見されているがモニタリングが困難である様々な組織型も網羅していく。
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研究成果の概要 |
本研究では、予後不良の骨軟部肉腫の一つである滑膜肉腫 (SS)由来細胞外小胞の膜表面に存在するタンパクであるMonocarboxylate transporter 1(MCT1)の同定および機能検証を行った。SS患者、SS細胞株、SS移植マウスの細胞外小胞にMCT1が高発現していることを確認した。SS患者のMCT1は治療前と比較し治療後に発現が減少していた。さらにSS細胞株のMCT1を抑制することで、腫瘍の増殖能、移動能、浸潤能を低下させた。MCT1がSS細胞質や細胞膜に発現していると予後不良であることを確認した。MCT1はSSにおける有用な診断および治療ターゲットとなりうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
予後不良の骨軟部肉腫の一つである滑膜肉腫におけるMCT1標識により早期診断や再発のマーカーとなり得る。またMCT1を抑制することで、滑膜肉腫の治療に役立つ可能性も示唆された。
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