研究課題/領域番号 |
19K18468
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
西山 めぐみ 佐賀大学, 医学部, 助教 (00802844)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | メカノバイオロジー / イオンチャネル / 骨代謝 / 血管新生 / 血管内皮細胞 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 骨粗鬆症 / メカノセンサー / 骨細胞 / type H血管 / 骨形成 / 細胞分化 |
研究開始時の研究の概要 |
骨代謝調節は高齢化社会での解決すべき課題である。本研究は骨形成機構を明らかにするため軟骨内骨化の最前線である骨軟骨移行部に着目し部位特異的で特徴的な形態を持つtype H血管に着目する。type H血管は高い血管新生能と骨形成誘導能を持ち加齢や血流低下に伴い減少すると報告されている。そこでtype H血管の機能をメカノセンサーイオンチャネルが制御すると仮説を立て、骨形成過程と骨減少病態におけるtype H血管とイオンチャネルの関連を形態学的手法を用い明らかにする。さらに低分子化合物でのイオンチャネル活性制御による骨形成調節を明らかにし骨粗鬆症等の骨減少性疾患の新治療薬開発に資する成果を目指す。
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研究成果の概要 |
骨量恒常性の維持に関する骨局所の血流については未だ明らかでない。近年、軟骨内骨化の最前線である骨軟骨移行部および骨内膜部に位置し、CD31およびEndomucinを強発現するH型血管が報告された。この血管は高い血管新生能と骨形成誘導能を持つ。本研究では、H型血管内皮細胞にはメカノセンサー分子が発現しており、血行力学負荷を感知することで細胞は活性化し、血管新生と骨形成に寄与すると考えた。メカノセンサー分子同定と関与するメカニズム解明のため、胎仔期マウスや骨減少病態モデルマウスの骨軟骨、骨内血管でメカノセンサー分子の発現解析を行った結果、複数のイオンチャネルの発現が見られ、その関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
適度な運動が骨量を維持することは一般によく知られている。昨今の臨床分野では運動と 同様の効果を示す運動模倣薬の登場が待たれている。本研究の成果は骨形成作用を期待し力学刺激を模倣する治療として、メカノセンサーイオンチャネル作動薬を用いた薬理的刺激が新たな治療選択肢となる可能性を示唆する。
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