研究課題/領域番号 |
19K18476
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
福島 健介 北里大学, 医学部, 講師 (30383615)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 変形性股関節症 / 初期 / マクロファージ / 疼痛 / マクロファージサブセット / 滑膜 / 神経成長因子 / 線維芽細胞 / 股関節唇損傷 / 軟骨損傷 |
研究開始時の研究の概要 |
単純X線画像上で明らかな変形性股関節症(OA)を伴わない、あるいは軽度でありながら股関節痛を主訴とする若年、中高年の前股関節症・初期OA患者が存在する。股関節は人体最大の荷重関節であり、若年、中高年患者における股関節部の疼痛は生活の質、日常生活動作のみならず社会活動、スポーツ活動に大きな影響を及ぼす。 そこで本研究は前股関節症・初期OA患者における疼痛発現メカニズムおよびその制御機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
初期変形性股関節症(HOA)患者の痛みの病態は明らかになっていない。本研究では初期OAおよび進行期・末期HOA患者の滑膜組織を解析し、前初期HOA患者の病態を検討した。炎症性メディエーター(TNFA, IL1B, IL6, COX2)の発現は進行期・末期HOAにくらべ初期HOA患者で有意に高かった。さらに、CD14陽性サブセットを解析した結果、CD14強陽性細胞の割合は進行期・末期OAに比べ初期HOAで高く、CD14強陽性細胞は神経成長因子やカルシトニン遺伝子関連ペプチドなどの疼痛関連因子の発現が高かった。このことからマクロファージが前初期HOAの炎症・疼痛に関与している可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化にともない変形性股関節症患者は年々増加している。一方、単純X線画像上で明らかなOAを伴わない、あるいは軽度でありながら股関節痛を主訴とする若年、中高年の前股関節症・初期OA患者が存在する。股関節は人体最大の荷重関節であり、若年、中高年患者における股関節部の疼痛は生活の質、日常生活動作のみならず社会活動、スポーツ活動に大きな影響を及ぼす。本研究成果は前股関節症・初期OA患者の疼痛治療薬の開発に貢献できるものと考えられる。
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